第383章

「もう待てない!」

青木易揚が唐突に声を荒らげた。

「佐藤美咲と大前が裏でどれだけの罠を仕掛けているか分かったもんじゃない。今まさに、俺たちをさらに追い詰めようと画策しているかもしれないんだぞ」

「青木易揚、落ち着いて」

私は早足で歩み寄ると、彼の肩に両手を置き、その昂ぶりを鎮めようと努めた。

「事態が緊急なのは分かってる。でも、無闇に動けば彼らの思う壺よ。考えてみて。あの老獪な大前のことだもの。佐藤美咲をこれほど堂々と支援している以上、露見した時の策も講じているはずだわ」

平沢雪乃も進み出て、必死に説得に加わる。

「静香の言う通りよ、衝動的になっちゃだめ。でも青木易揚、あなた...

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