第401章

野村利樹は独り言のように呟いた。

「これはまずい。佐藤美咲は、大前に抑えられたかもしれん」

彼がなぜそう結論づけたのか、私には理解できなかった。

野村利樹はこちらに向き直ると、私の肩に両手をそっと乗せ、真剣な眼差しで言った。

「静香。何があっても、自分の身だけは守るんだ。俺が絶対に、お前を危険な目には合わせない」

「落ち着いて」

私は努めて野村利樹の視線を避けた。

「私がどうにかなるわけないでしょう? 今は佐藤美咲を見つけるのが先決よ。彼女とあなた、それに大前の間にどんな因縁があったとしても、彼女が鍵を握っているのは間違いないわ」

野村利樹は頷いた。

「ああ、分かってる。人...

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