第409章

山本翔一の視線は私に釘付けになり、その口調は真剣そのものだった。

「静香。中村宗祐が君たち母娘に尽くしてくれたことは分かっている。傍目に見れば、彼がしてきたことに非の打ち所はないだろう。だが、結局のところ里弥の父親は俺だ。お前への想いだって、彼に少しも負けていない」

私は伏し目がちに、無意識のうちにテーブルクロスを指先でなぞりながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ。

「あなたの気持ちは分かるわ。でも、他の家の子はお父さんとお母さんが揃っていて賑やかなのに、里弥には私しかいなかった。あの子が失望するたび、胸が締め付けられるようで、その辛さは忘れられない。私と里弥は、二人だけで支え合って生きていくこ...

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