第415章

中村宗祐の表情がふいに曇り、視線が床へと落ちる。彼は唇を真一文字に結び、これから紡ぐ言葉のために勇気を振り絞っているようだった。

一拍の間のあと、彼は口を開いた。

「でも、里弥ちゃんのあの絵を見た瞬間、何もかも腑に落ちたような気がしたんだ。ついさっきのことだけど、もしかしたら僕はずっと、自分を騙し続けていただけなのかもしれない」

そう言って、中村宗祐は力のない笑みを浮かべる。

「中村さん……」

心臓が早鐘を打つ。彼が何を考えているのか、痛いほどに伝わってきた。反射的に弁解しようと口を開きかけたが、言葉は喉の奥でつかえたまま、どうしても出てこなかった。

「静香さん。君と過ごしてきて...

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