第429章

私は先ほどの恍惚とした余韻を振り払うように意識を現実へと引き戻すと、一歩前へ踏み出し、里弥の前にしゃがみ込んだ。その小さな頭を優しく撫で、言い聞かせるように語りかける。

「今回のパーティーはね、困っている人たちをどうやって助けるか、大人たちが相談する場所なの。だから、お子様にはちょっと退屈かもしれないわ。お父さんとママが帰ってきたら、パーティーであった面白いお話を聞かせてあげる。それに、今度一緒に私たちだけの『愛のチャリティー活動』もしようね? いい?」

里弥はそれを聞くとパッと目を輝かせ、鼻をすすると、少し迷うような素振りを見せてから口を開いた。

「うん、わかった。やくそく、だよ」

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