第67章

山本翔一は構うことなく、乱雑に電話を切ると、再び凶暴に私の身体を貫いた。翌朝、私がテントで目を覚ますと、隣には誰かが寝ていた痕跡があったが、すでに冷え切っていた。どうやら山本翔一はとうに出て行ったらしい。淡い緑色のキュロットに残る斑な染みが、昨夜の出来事をまざまざと思い出させる。

私は身を起こして身支度を整え、その淡い緑の服を着替えた。

「山本翔一、これこそ私が望んでいたもの。——でも焦ることはない、時間はまだあるわ」

鏡の中の自分を見つめる。美しいその顔立ちは、どこか冷ややかだった。

純白のワンピースを纏い、丁寧に薄化粧を施して、一人で食事に行くことにした。昨夜は夕食も摂らず、あん...

ログインして続きを読む