第21章 身の程を思い知れ

松本霞澄が校門を出たところで、周防の爺さんに呼び止められた。

爺さんは一目で、霞澄が泣いたあとだと見抜いたらしい。眉をひそめ、心配そうに覗き込む。

「誰かにいじめられたのか? 爺さんに言ってみろ。爺さんがそいつんとこ行ってやる!」

もう気持ちは整えたつもりだったのに、そんなふうに気遣われた瞬間、堪えていたものがふっと緩んだ。

霞澄は慌てて目尻を拭う。だが真相をそのまま話す勇気はない。結局、別の話にすり替えるように、ところどころ言葉を濁しながら事情を並べた。

三年前の出来事で濡れ衣を着せられた――その話を聞いた途端、周防の爺さんは「任せとけ」とでも言うように胸をどんと叩いた。

「そ...

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