第109章 誰に似ているかは関係ない、私の子であればいい

しかし、潜り込んで少しも経たないうちに、陸川北斗は……。

陸川北斗は口説き上手で、天樹夢子がそれに耐えられるはずもなかった。ゆえに、ほどなくして二人はまたも恥も外聞もなく求め合った。

陸川北斗の言葉を借りれば、肌を重ねるということを知ってからというもの、ずっと天樹夢子のために精力を溜め込んできたのだという。ようやくその出番が来たのだから、そう簡単に彼女を眠らせるわけにはいかない。

「女を知らないの！　なんでそんなに元気なのよ」

さらに二度、言葉にできない感覚を味わわされ、天樹夢子はもう付き合いきれなくなった。

今夜言った言葉は撤回したい。もう彼を寝かしつけるのはごめんだ。...