第138章 監視カメラを公開する勇気ある?

天樹夢子は霧雨真矢の手を固く握り、彼女に向かって頷いた。「ええ、その通りよ」そして言葉を続ける。「霧雨真矢、私がお姉さんの怪我の真相を必ず突き止めてみせる」

「天樹夢子、ありがとう!」

「当然のことをしたまでよ」

病室でしばらく霧雨真矢に付き添った後、天樹夢子は病院を後にしたが、やはり守谷誠の姿は見えなかった。この事件を引き受けてから今まで、彼女は五度も病院を訪れているが、一度も守谷誠に遭遇していない。

夫婦の感情に問題があるのは明らかだ。少なくとも守谷誠の側には大きな問題がある。彼は霧雨真音に対してほとんど愛情がないように思える。でなければ、これほど長い間、見舞いに来ないはずがない...

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