第319章 あなたは実の父親

 隣で陸川北斗がにやにやと笑っているのを見て、榊原秋が言った。「北斗! あなたと夢子のこと、今となっては私も特に反対はしないわ。ただ、夢子のお父さんはまだあまり賛成していないみたいだから、そこは自分でなんとかしなさい!」

 陸川北斗は答える。「母さん、心配しないで! 父さんもきっと同意してくれるよ」

「あなたって子は。昔は母さんと呼ぶべき時に呼ばなかったくせに、離婚した今になってすっかり板についちゃって」

「あの頃は夢子と意地を張り合ってたから」

 陸川北斗の率直な物言いに、榊原秋は言った。「あなたたち二人、まるで子供の遊びみたいね。振り回されるのは周りの人間ばかりなんだから」

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