第320章 すべてが過ぎ去った、これからは君がいる

葉ちゃんに会ってからというもの、陸川北斗は幾度となくこのことを考え、葉ちゃんが自分の息子なのではないかと何度も感じていた。

しかし今、天樹夢子からかくも突然、何の兆候もなくこの事実を告げられ、陸川北斗は激しい衝撃を受けた。

葉ちゃんは、俺の息子。葉ちゃんは、本当に俺の息子だったのだ。

その瞬間、陸川北斗の心臓は口から飛び出しそうなほど激しく脈打ち、呼吸さえもままならなくなった。

ごくりと唾を飲み込んでも、興奮は一向に収まらない。彼は立ち上がって掃き出し窓の方へ歩いていくと、コートハンガーに掛かった上着からライターと煙草を取り出した。

右手が震えながらライターをつけようとしたが、天樹...

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