第324章 新しいパジャマ

天樹夢子はその父の言葉にぐうの音も出なくなり、親指を立ててみせた。「天樹清華、あんた、すごいわね」

 自分と陸川北斗を一緒に行かせないためなら、何だって口にするのだ。

 天樹夢子の向かいで、陸川北斗は黙りこくっている。

 亀の甲より年の功。天樹清華は明らかにわざとやっている。

 榊原秋はその様子を見て、横から場をとりなした。「清華、またでたらめ言って。夢子がいつ移り気だったっていうの? 昔から北斗一筋だったじゃない。葉ちゃんまで北斗の実の子なんだから」

 榊原秋のこの言葉に、陸川北斗は機嫌を良くしたが、天樹清華は顔を曇らせて言った。「食事にするぞ」

 陸川北斗の隣では、葉ちゃんが...

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