第328章 葉ちゃんに妹を産む

 望月奥様に望月家に引き取られて以来、彼女にとって望月家は唯一の拠り所であり、自分の家だった。

 その望月家で、望月星が最も頼りにしていたのは望月睦だ。彼は面倒見が良く、子供の教育にも長けていたからだ。

 これまでずっと、望月星の宿題は望月睦が教え、保護者会にも望月睦が出席していた。まだ結婚もしておらず子供もいないというのに、彼は早くも父親としての優れた素質を見せていた。

 望月星が服の裾を掴んでも、望月睦は彼女の手を振り払うことはなかった。家の玄関に着くまでそのままで、望月睦が二度ほど声をかけたが、望月星はぐっすりと眠っていて起きない。仕方なく、望月睦は彼女を抱き上げて家の中へと運ん...

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