第501章 彼は地位を狙う

春川柚香に心配され、さらに心まで痛めてもらえて、宮沢宣之の心は小躍りするほど弾んだ。

宮沢宣之に促されて座ると、春川柚香は手を伸ばし、彼のこめかみを押し始めた。

「仕事がお忙しいのはわかりますけど、体には気を付けてください。いつも夜更かしばかりして」

会えない時は知る由もないが、彼が彼女を南湾へ迎えに行くと、二人はいつも遅くまで起きていることになる。

春川柚香からの小言に、宮沢宣之は心中で悦に入っていた。ここぞとばかりに彼は言う。

「じゃあ、南湾に来て俺と一緒に住んで、管理してくれよ。いいだろ?」

宮沢宣之がどさくさに紛れて要求を通そうとすると、春川柚香は露骨に嫌そうな顔をした。...

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