第150章 恐ろしい女

桜井瑞希と黒崎恒一は、水野優奈の病室の前で結果を待っていた。

そのとき、誰かがばたばたと駆けてくる。

「すみません、遅くなりました」

桜井瑞希は来た相手に微笑む。

「大丈夫です。お忙しいのに来てくださって、こちらこそありがとうございます」

そう言ってから、瑞希は黒崎恒一へ向き直った。

「黒崎社長、ご紹介します。こちらは関根承吾先輩のご友人で、お医者さまです。がんの分野に詳しい方で……」

「はじめまして、黒崎社長。府川海助と申します」

府川海助は礼儀正しく頭を下げると、すぐに言葉を続けた。

「まずは患者さんの状態を拝見します。少しでもお力になれれば」

そう言い残し、府川は慌...

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