第240章 もう三年だ、諦めるべきだ

篠原詩織は興奮した面持ちで、星野みさとの手を固く握った。「みさちゃん、ありがとう」

「水臭いこと言わないでよ、友達でしょ」

「すごく助かったわ。あなたはうちの恩人よ」

三上美竹が投資を引っ張ってこれなかったため、篠原詩織はとっくに星野みさとを当てにしていたのだ。

星野みさとは臨床医学を専攻しており、彼女の父親はZ市で大きな病院を経営している裕福な家庭だった。本来なら研修を終えて父親の病院で働くつもりだったが、岡村和幸が突然A市に支社を設立したため、彼のためにここに残りたいと思っていた。

「そうだ、仕事のあてはついた? 西お兄さん、前に中央総合病院で働いてたことがあるから、推薦状を書い...

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