第349章 綺麗なお姉さん

また女だ。

以前、久保湘子のアパートで見かけたのも、黒衣の女だった。

どうやら同一人物のようだ。

ボディーガードに守られて車に乗り込み、一度も停車することなく会社へと送り届けられた。

オフィスに入り、長い時間をかけてようやく冷静さを取り戻す。

唐沢戦が何日も顔を見せていないため、書類が山積みになっていた。

緊急の決裁書類に目を通し終えたところで、役員会議への出席を求められた。

会議は二時間以上続き、オフィスに戻った時にはすでに午後二時を回っていた。

迎えに来るはずの人物は、いつから待っていたのか、ソファに腰を下ろしている。

彼女は手にした書類を机に置くと、藤崎隼人の前へと歩み...

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