第430章 彼女を病院へ送る

「久保湘子とは、もう終わりだ!」

 渋谷奕は怒号を飛ばし、小山春江を力任せに突き飛ばした。

 騒ぎを聞きつけた竜が、数人の部下を引き連れて飛び込んでくる。その動きは迅速かつ手慣れたものだった。二人が腕を、二人が脚を掴み、小山春江を部屋から担ぎ出す。

「寄ってたかって私の大事な娘をいじめやがって! お前らそれでも人間か! 死んじまえ! 地獄へ落ちろ……!」

 小山春江は金切り声を上げて喚き散らした。庭へ運び出されてなお、その罵声は屋敷に響き渡っていた。

 その後、渋谷奕の通報により警察が到着し、小山春江は連行された。

 威力業務妨害と悪質な騒乱行為。厳重注意に加え、三日間の勾留が決まっ...

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