第224章

「おい、まさかとは思うが、一度保護者会に出ただけでどっかの子供の親に一目惚れしたとか、あるいは小学校の先生に惚れたとかで、それで近づこうとしてるんじゃないだろうな?」

 友人が興味津々といった様子で尋ねてきた。

 望月琛は少し困ったように頭を掻いた。

「そういうわけでもないんだが……とにかく教えてくれよ。これで一つ貸しってことでいいだろ?」

「そいつは駄目だな。せっかく望月様が俺に頼み事をしてるんだ。ここで少しは優位に立たせてもらわないとな」

 友人は高らかに笑った。

「もういい。他の奴に聞く」

 望月琛に、そこまで付き合う忍耐力はなかった。

 たかが幼稚園のことだ。なにも彼...

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