第230章

望月琛には、完璧な計画があった。

まずは子供から取りかかろうと決めたのだ。

病院では、前田南には何も告げなかった。彼女は仕事で忙しいだろうから、直接介護士を呼ぶことにした。

だが、思いもよらないことに、その日は仕事が長引き、子供を迎えに行くのが遅れてしまった。

彼女が残業を終えて幼稚園に駆けつけた時、ククはすでに警備員室で一時間も待っていた。

彼女はまず警備員に挨拶をしてから、ククを抱き上げた。「ごめんね、ママ、来るのが遅くなっちゃった」

「大丈夫だよ、ママ。警備員のおじさんがすごく優しくしてくれて、飴もくれたんだ!」ククは手に持った棒付きキャンディーを前田南に見せた。

警備員...

ログインして続きを読む