第6章
数日後、夕食の準備をしていると、テレビから聞き覚えのある声がした。
「整備士からテック起業家へ――その飛躍はどのようにして成し遂げたのですか?」
顔を上げると、私は危うくフライ返しを落としそうになった。隼人が南浜経済新聞のスタジオに座っている。ビシッとしたネイビーのスーツを着こなし、髪も完璧にセットされ、カメラの前でまったく物怖じしていない。
思わず笑みがこぼれる。彼ならやれるって信じてた。
これこそ、まさに前世の隼人だ。ゼロから帝国を築き上げられる人。ただ、今回は私の記憶よりもずっと速いペースで事が進んでいる。
「成功の秘訣は、正しいパートナーを持つことだと思います」...
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