第7章

 その後の四十八時間は、無慈悲な殺戮以外の何物でもなかった。

 金曜の夜明けまでに、郷田家が関東に所有する最後のカジノが陥落した。

 革張りの椅子に深く腰掛け、最終的な抹殺命令を下そうとしたその時、早乙女が書斎に飛び込んできた。

「ボス、龍之介が北海道を離れました。護衛も、後方支援も一切ありません」早乙女は険しい表情で、暗号化されたタブレットをマホガニーのデスクに叩きつけた。

 画面にはリアルタイムの映像が映し出されていた。

 場所はN市郊外にある軍用レベルの地下シェルター。六歳の玲央が、三歳の美亜を必死に抱きしめている。その傍らの金属製の手術台では、赤ん坊の琉佳が空腹に耐えかねて...

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