第48章 根こそぎ引き抜く

西野直人はようやく頭の熱が引き、床からよろめきながら起き上がると、去ろうとする彼女を呼び止めた。

若林星奈は足を止めたが、振り返らない。

「この件は……いったん伏せてくれ。山川心菜と小林岳、あいつらみたいな間抜けに、ここまでデカい絵を描ける頭はない。背後に必ず誰かいる」

「そいつを――根こそぎ引きずり出す」

数秒の沈黙。

星奈だって分かっている。山川心菜と小林岳は、表に立たされた駒にすぎない。

西野直人を三年も手のひらで転がした黒幕が、ただ者なはずがない。

「いいわ」ようやく口を開いた声は、氷みたいに冷たかった。「でも条件がある。私と優斗の安全を、絶対に保証して。私たち母子に何...

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