チャプター 2

マグヌス・ヘイル

カルロスは言葉などなくとも理解している。彼は一歩進み出て、ポケットから煙草を取り出し、両手で恭しく差し出す。俺はそれを受け取って唇に挟む。彼がライターを擦り、火を点ける。深く吸い込むと、煙が肺を満たし、鼻孔からゆっくりと抜け出ていく。

俺は新入りたちに長い視線を投げる。その対比は滑稽ですらある。痩せこけた体で、必死に強さを装おうとしているのだ。短く、乾いた笑いが漏れる――鋭く、ホールに響き渡る。

「哀れなもんだ」

その言葉は乾いていて、粗野だ。

俺は片手でさりげない合図を送る。ダリウス――アリーナのベテランであり、筋肉と傷跡の塊のような巨漢――が即座に反応する。彼は...

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