チャプター 19

ダンテ・カステリ。

あいつの味が、まだ俺の口の中に残っていた。

唇の柔らかさ、俺の下で脈打つ体の熱……。俺の可愛い子ウサギは好きなだけ否定すればいい。だが、真実は互いに分かっているはずだ。あいつは俺の手から逃れられない。

どんなに隠そうとしても、体は正直だ。俺が触れれば反応し、俺の支配に馴染むように形を変える。

あいつは、俺のものだ。

だが、再びあいつを味わう前に、片付けておかなければならないことがある。

ヴィボラだ。

あの野郎、俺の可愛い所有物を辱められるとでも思ったのか?

誰にもそんな権利はない。

他の囚人にも、看守にもだ。

もしあいつに印をつけ、壊し、晒し者にするなら...

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