チャプター 36

イライジャ・ヴォーン。

反応する間もなく、俺の両脚が割り広げられ、強烈な恥じらいが衝撃となって襲ってきた。彼の眼差しは深く、激しく、飢えていた。今にも燃え上がりそうな残り火のように、欲望が赤々と輝いている。

「なんて完璧なんだ」

彼が身を乗り出し、その唇が俺の太腿へと至る拷問のような軌跡を描いて降りていくのを見て、俺は息を呑んだ。

最初のキスは熱く、濡れていた。部屋の冷たい空気とは対照的だ。すぐに彼の舌が滑り込み、目に見えない線をなぞり上げると、即座に震えが走った。

キスが股間に近づくにつれ、筋肉が強張る。その感触はゆっくりと、探るようで、まるでその瞬間のすべてを味わい尽くそうとして...

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