チャプター 50

イライジャ・ヴォーン

目が覚めたとき、最初に感じたのは痛みだった。

全身が押しつぶされるような重圧がかかり、まるで筋肉という筋肉が限界まで痛めつけられたかのようだ。ただ呼吸をするという単純な動作でさえ胸が激しく痛み、指を動かそうとすると鋭い激痛が腕を走り、荒い呻き声が唇から漏れた。

目を開けることさえ困難だった。瞼は重く灼けつくようで、殴られて腫れ上がり、塞がってしまったかのようだ。独房の薄暗い明かりでさえ一瞬目が眩み、視界が慣れるまでに数秒を要した。

俺は一人だった。

部屋の様子をよく見ようと頭を動かそうとしたが、首の付け根から頭皮にかけて痛みが走り、その場で固まるしかなかった。

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