第156話

また何もない一日だった。俺は街に出て、出会った売春婦たちに片っ端から声をかけた。彼女たちの目には恐怖が宿っていた。地元のニュース局が正午にその事件を報道した。女たちが話し始めるきっかけになればと思ったが、彼女たちはほとんど何も教えてくれない。風紀課の曹長とも話し合いをしたが、そのクソ野郎は、売春婦たちが俺に話しやすくなるよう、しばらく取り締まりを緩めるという提案を認めなかった。俺には曹長の階級がないので、上司に伝えて、あのクソ曹長の上司と話してもらうしかなかった。

現在、二年間の採用凍結のせいで相棒がいないので、検視官のカーティスと話すために検視官事務所へ向かった。彼は冷静で口が堅く、多くの...

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