第249章

小林絵里が状況を飲み込む前に、江口俐央がまた肩を押してきた。

小林絵里は眉をひそめ、江口俐央を見据える。

「わたしは坂田社長の同伴です。ですから当然、坂田社長のそばにおります」

このお嬢さまに何かした覚えなんてない。なのに、どうしてこんなに目の敵にされるのか。

江口俐央は目をわずかに見開いた。

「口答えするの? ただの同伴のくせに、誰がそんな口を利く度胸をあげたのよ」

わがままな姫君そのものの顔で、彼女は手を上げて使用人を二人呼ぶ。

「この女、外へ引きずり出して。プールに放り込んでちょうだい!」

「かしこまりました!」

使用人たちがすぐに小林絵里へ手を伸ばす。

小林絵りの...

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