第331章

坂田和也は薄く彼女を見やり、「それ、同じ話か?」と吐き捨てた。

「……っ、あんた!」

小林絵里は、そのうちこいつに腹を立てすぎて本当に死ぬと思った。

ぷいっと顔を背け、もう彼を見ない。

坂田和也はしばらく彼女の横顔を凝視してから立ち上がり、ベッドの端へ腰を下ろすと、彼女が食べ残したものをそのまま口に運び始めた。

それを見て、小林絵里は眉をひそめたが、何も言わなかった。

うつされたいなら勝手にしろ。

むしろうつしてやって、くたばればいい。そうしたら離婚なんて面倒なことをしなくても、未亡人になれる。

坂田和也は手早く平らげ、残りを全部食べ終えると、弁当箱をゴミ箱に放り投げた。

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