第350章

小林絵里はびくりと肩を跳ねさせた。「あんた、頭おかしいの!?」

 坂田和也は彼女をじっと見据える。「ずっと助けてって叫んでた理由を考えてた」

 小林絵里は容赦なく白い目を向けた。「一晩中、人にのしかかられて寝てみなさいよ!」

 それを聞くと、坂田和也は眉を上げ――そのまま彼女を抱え込んで、くるりと寝返りを打った。

 次の瞬間、彼女が彼の上に乗る形になる。

 坂田和也は彼女を軽く上下に揺すってみせる。「別に重くないな」

 揺すられた拍子に小林絵里の頬がかっと赤くなり、勢いよく彼を一発叩いた。すぐに身をよじって起き上がる。

 一晩も下敷きにされたせいで、体が最悪だった。

 腰はだ...

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