第354章

小林絵里は食材を買い、すぐに家へ戻った。

待っていたのは、坂田和也からの返信だ。

けれど送信してからというもの、まるで海の底に沈んだ石みたいに――坂田和也は何の反応も寄こさなかった。

どうして?

今朝は普通だったのに。なんで急に、別人みたいになってるの?

どこで何が狂ったの?

絵里にはわからなかった。

気づけばもう午後。西へ傾いていく陽を見つめるほどに、胸の底もじわじわ沈んでいく。

坂田家のやり方が理解できない。佐川海斗を連れ去って痛めつけ、「刑務所にぶち込む」とまで言っておきながら、佐川のおっさんにはあんな写真を送りつけた。

高橋雲の仕業なのか、それとも坂田正義なのか。

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