第416章

坂田和也は冷えきった目で彼女を睨みつけた。

「いいぞ。そいつに、俺のところへ来いって言え」

夏目夕子の涙が、ぴたりと止まる。

今の坂田和也は、本当に何を言っても通じない。油も塩も受けつけない――まるで、何もかもどうでもいいと言わんばかりだった。

胸の奥に渦巻くのは、濃い不甘――悔しさ。

自分は片脚を犠牲にした。なのに、待っていたのがこの結末?

そんなの、納得できるはずがない。

そのとき、病室のドアがコンコンと叩かれた。

「お嬢様」

夏目夕子の家の執事だった。両手に箱を抱えて入ってくる。

夏目夕子は言った。

「それが、南兄さんがくれた誕生日プレゼントです。ずっと大事にしま...

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