第435章

松本桜は押さえつけられたまま、身動きひとつ取れない。

胸の奥がざわついて、焦りが膨らんだ。

――このくそ野郎、どういうつもり?

まさか、もう一回ってこと?

そんなの、絶対に嫌だ。

あんな下手くそに、また痛い思いなんてしたくない。

抵抗は激しくなる。

柔らかな身体が彼の下でくねるたび、古川修一の目の色がすっと沈んだ。

「……そんなに動いたら、今ここでやるぞ」

掠れた声で告げられる。

桜はぴたりと止まった。自分でもわかる。彼が、今どうなっているか。

かっと頬が熱くなり、小さな顔が赤く染まる。

「……っ、あんた……はやく、どいてよ!」

だが古川修一は退くどころか、彼女をき...

ログインして続きを読む