第444章

最初に駆けつけた男が、小林絵里を指さして言った。

「俺が着いたとき、あの子が婆さんのそばに立ってた。婆さんはずっと泣いてたんだ」

一斉に視線が、小林絵里へと集まる。

「婆さんを連れて行ったのはあいつだろ。婆さんにひどいことしたんじゃないか?」

「でも、婆さん、あの子のこと気に入ってる感じだったし……ないんじゃない?」

「何も分かってないな。ああいう女は男を丸め込むのも得意だし、婆さんだって同じだ。俺たちに隠れて何したか分かったもんじゃない」

「……」

坂田正義が小林絵里を見据え、陰った声で問う。

「どういうことだ?」

小林絵里は一度、深く息を吸った。起きたことを順序立てて説...

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