第683章

坂田和也の声色が、いっそう冷たくなる。

「そいつをクビにしないなら、お前のスタジオは諦めろ」

庄司玉輝は怯むどころか、肩をすくめるように言った。

「いいよ。俺のスタジオが潰れたら、小林絵里の仕事もなくなる。そのとき、俺たちの関係もバレるだろ。そしたら彼女、ますますお前のこと許さねえよ」

「……」

ちっ。言うことを聞かなくなったか。

庄司玉輝は得意げに口角を上げる。

「ボス。須藤はマジで出来る。けど、お前が心配してることは起きねえよ。俺があいつを気に入ったから」

坂田和也にとっては、いわば安心材料だ。

それを聞いた坂田和也の表情は、案の定、いくらか和らいだ。

彼は何も言わず...

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