第701章

「きゃっ!」

 相手が悲鳴を上げ、その場に尻もちをついた。抱えていたものがばらばらと床に散らばる。

 小林絵里はよろけて二歩ほど下がり、ようやく体勢を立て直した。

 目を凝らすと、倒れているのは小さな女の子だった。片腕がなく、身につけている服はくたびれている。頬には傷まである。

「大丈夫? 怪我してない?」

 小林絵里は胸がきゅっと締めつけられ、慌てて彼女の体を支えて起こそうとした。

 だが、女の子は少し動いただけで「痛っ……!」と声を漏らした。どこを痛めたのか分からない。

 絵里はそれ以上触れるのが怖くなり、身をかがめて尋ねる。

「どこが痛いの?」

 女の子の瞳からぽろり...

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