第751章

藤原景丞は思いもしなかった。坂田和也が、こんなにもストレートに踏み込んでくるなんて。

――この男、距離感ってものがまるでないのか。

藤原景丞は眉をわずかにひそめ、坂田和也を見て言った。

「当然、俺と彼女の話だ。お前には関係ない」

坂田和也は口元だけを笑わせる。

「信じねえな」

小林絵里は坂田和也を相手にせず、藤原景丞へ目を向けた。

「向こうで話しましょう」

少し先に小さな公園があった。散歩している人がいて、陽射しはちょうどよく、風がさらりと頬を撫でる。寒さもそれほどではない。

「わかった」

藤原景丞はうなずき、小林絵里と並んで公園へ歩き出した。

二、三歩進んだところで振...

ログインして続きを読む