第785章

小川美結は目を見開いた。「あんた……」

――この男、悪魔なの?

こんなことまで調べ上げたなんて。

それ以上に彼女の背筋を凍らせたのは、さっきまで坂田和也がただ横で見ていたことだ。彼女が必死に言い逃れを重ねる様子を、内心ではきっと見下し、嘲っていたに違いない。

頬を思いきり殴られたみたいに、全身から力が抜けていく。

「何かマシなことを言うかと思ったが……俺の買いかぶりだったな」

坂田和也はスマホをしまい、小林絵里へ視線を移した。「行くか?」

一部始終を見ていた小林絵里は、胸の奥がひやりとするのをこらえながら頷く。「……うん」

それから高川寒彦に向き直る。「寒彦さん、お疲れさまで...

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