第171章

サマー視点

空気は揚げ物の匂いと、十代特有の汗の匂いが混じっていた。私は運動場の端に立ち、ウォームアップジャケットの布地に指を食い込ませたまま、ブルック・マルティネスの隊列が演技を終えるのを見つめていた。八人の少女が寸分違わぬフォーメーションを組み、白いプリーツスカートを一斉にひるがえしながら、完璧なピラミッドを作り上げる。頂点に据えられたブルックは、ガラスさえ切れそうなほど明るく鋭い笑みを浮かべていた。

胃の奥がきゅっとねじれる。ジャケットの下に着ている特注のユニフォームが、いきなり皮膚を焼くみたいに熱く感じられた。背中に並ぶ金色のビニール文字――クロス四十七――は、まるでそこに焼き印で...

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