第172章

サマー視点

ブルックの取り巻きの一人が、くすくすと笑った。「正直、勇敢なのか哀れなのか区別つかないんだけど。あの子、あいつの番号を身につければ自分のものになるとか本気で思ってるの?」

「やめてよ」別の女子が、これ見よがしに退屈そうな顔で手入れの行き届いた爪を眺めながら口を挟んだ。「奨学金の男子なんて慈善対象でしょ。着飾らせて連れ回して見世物にしても、結局最後には? 居場所のサウジーに戻るのよ。ああいうのに必死で飛びつく女の子もね」

ミアがすぐに私のそばへ寄り、守るみたいに壁になってくれた。でも怒りで震えているのが伝わってくる。

歩き続けるべきだった。無視するべきだった。けれど、あの言い...

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