チャプター 208

サマー視点

真夜中を回っていた。ミアがふと携帯の画面を点けたとき、私はそれに気づいた。時間を確認しただけのはずなのに、ロック画面の壁紙を見た瞬間、思わず上体を起こしてしまった。

「待って。これ……誰?」

ウェットスーツ姿の男の子がサーフボードの上に立っている。背後には夕焼けに染まった海。混血っぽくて、たぶん十八か十九。濡れた髪が額に張りつき、歯磨き粉だって売れそうな笑顔をしていた。

ミアの顔が真っ赤になった。携帯を奪い返そうと手を伸ばしてきたけど、私のほうが速い。

「だ、誰でもない!ただ……インスタで見つけた人!」

私は写真を拡大した。ユーザー名は「アレックス_リョン六一七」。ボス...

ログインして続きを読む