第11章 ときめきなのか

白川凰姫は、全身がぴたりと固まった。

さっきの怒り混じりの叱責だけで分かる。自分と相良沢弥の醜聞が、芳丸巡哉にどれほどの面倒と損失を持ち込んだのか——相当だ。

『ネットの戯言なんて数日もすりゃ消える! それなのにお前は、グループの公式声明だと? 女一人のためにそんな真似をして、取締役会の老いぼれどもにどう見られる! 下の連中がどうやってお前に付いてくる!』

白川凰姫は震える手でスマホを取り出した。画面が灯るや否や、通知とメッセージが雪崩みたいに弾けて飛び出してくる。

「#芳丸グループ声明」

指先が吸い寄せられるようにそれを開くと、一番上に出てきたのは芳丸グループ公式のツイッターアカ...

ログインして続きを読む