第17章 協力どころか、明らかに侮辱だ

その夜の始まりは、前回よりもずっと自然だった。

柔らかなソファから、すべるようなシルクのラグへ。そこからまた寝室の、広いベッドへ戻っていく。

白川凰姫は海の上を漂う小舟みたいで、芳丸巡哉は底の見えない、それでいて優しく受け止めてくれる海だった。風も、波も、潮の満ち引きも――すべてを掌の中で操るように。

そして今夜の彼は、殊更に優しかった。ここ数日の彼女の疲れを思ってか、ただ一度だけ雲の上まで導くと、そこで止めた。

離れない。

ただ抱きしめる。

熱のある掌が背中に寄り添い、ゆっくりと撫で続ける。

凰姫は限界まで疲れていて、意識がふわり、ふわりと沈んでいく。完全に眠りへ落ちる直前、...

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