第200章 彼はただ別れるだけで、浮気はしない

しかし、皆が改めて小野寺彩音に目をやると、彼女は古賀硯司の目の前にあったグラスを取り上げて香りを嗅ぎ、酒だと確認すると、嫌そうに口を歪めて元に戻した。

その間、態度は普段通り冷淡で、とても先ほど『殺戮』を繰り広げたばかりの人間とは思えなかった。

「帰るか、それとももう少し遊んでいくか?」古賀硯司はそう言いながら、御曹司の一人に視線を送る。するとその御曹司はすぐに駆け寄り、ミネラルウォーターのボトルを持ってきて、キャップを捻って古賀硯司に差し出した。

古賀硯司はそれを小野寺彩音に渡して飲ませる。

「何か面白い遊びでもあるの?」小野寺彩音は先ほど周藤様たちが集まっていたテーブルに目をやり、...

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