第230章 古賀硯司、今月は私に触れないで!

その夜、小野寺彩音がどうやって過ごしたのか、自分でもよく分からなかった。

事態が制御不能になったのは、どうやら自分のせいらしい……。

あの時、バスルームで、古賀硯司が外へコンドームを取りに行こうとした。

小野寺彩音の頭はアルコールと情熱で朦朧とし、衝動的になっていた。彼女の脳裏に、洛条北兎の丸いお腹、今夜の古賀硯司の様々な振る舞い、そして過去十数年間、彼が毎年贈ってくれたプレゼントが浮かんだ。

精神病院で見たあの花火を思い出す。星見湾でのあの花火を思い出す。

彼女はバスルームを出ようとする男の足を引き止めた。

「ん?」古賀硯司は訝しげに彼女を見た。

「取りに行かなくていい」小野寺...

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