第238章 お見合い?私が直接送る

話をしているうちに、新品種のお犬様こと加賀の若様はすでに車を降りて洛条北兎の前に歩み寄り、小野寺彩音に向かって挨拶代わりに頷くと、すぐに洛条北兎に視線を移した。「もう終わりか?」

洛条北兎は冷たい顔で、相手にしなかった。

加賀庭川も意に介さず、重ねて尋ねる。「どこへ行くつもりだ?」

先ほど「もう終わりか」と訊いておきながら、答えが得られないと見るや、次善の策として「どこへ行くつもりだ」と問う。

「加賀の若様は近頃お暇なようで、お脾気もよろしいこと」と小野寺彩音は言った。

加賀庭川は小野寺彩音の嫌味に気づかないふりをして、ただ洛条北兎を見つめている。

洛条北兎はこの数日、加賀庭川の神...

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