第332章 今の彼氏はダメ、新しい相手を探す

従兄の姓は「章」といった。高橋樹が言っていたような「ハゲのブサイク野郎」とは似ても似つかない。身長は百八十センチあり、髪もフサフサだ。物腰は穏やかで知的、まさに絵に描いたような『ハイスペックなイケメン』そのものだった。

「神崎さん、僕たちは以前会ったことがあるんですよ」と奥村の兄は言った。

神崎暁はどうやって藤崎家の御曹司の話を切り出そうかと思案していたところだったため、その言葉に驚いて目を丸くした。

「君が高三の時に参加した永都大学のサマースクールだよ。僕は当時大学四年生で、君のクラスの世話係をしていたんだ」奥村の兄は微笑んだ。「だから従妹から君の話を聞いた時、ぜひ会いたいと思ってね。...

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