第128章 おばちゃんを裏切らない

北村萌花は佐藤健志の顔を見て、一瞬きょとんとした。

ふと部屋を見渡せば、インテリアがすっかり様変わりしていることに気づいたのだ。北村菜々美が選んだカーテンや家具は一掃され、すべてが佐藤健志の手によって――それも、あつらえたように彼女好みのスタイルへと刷新されていた。

「家具、替えてくれてありがとう」

「いや、そっちじゃない。もっと他のことだ」

佐藤健志は試すような口調で促した。

「他のこと?」

北村萌花は少し驚いた表情を見せたが、すぐに観念したように溜息をついた。

「どうやら、もう知ってるみたいね」

(何を知ってるって言うんだ。俺は何も知らん。知らないからこそ、お前から話して...

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