第308章 飛行機を操縦する

北村萌花の言葉に、ルディは一瞬呆然とした。

針を引き抜いてからというもの、心音が異常なほど早鐘を打っていることに、彼は今さらながら気づいた。すでに呼吸は苦しくなり、視界は激しく揺らいでいる。

最初は失血のせいだと思っていたが、どうやら別の原因があるらしい。

「くそっ、俺に何をしやがった!」

ルディは銃を抜き、北村萌花に銃口を向けようとした。しかし突如として指先が硬直して感覚を失い、筋肉からみるみる力が抜け落ちていく。握っていたはずの拳銃が鉛のように重くなり、そのまま床へと滑り落ちた。

北村萌花はその拳銃を拾い上げ、ルディへと銃口を向け直した。その声は酷く冷ややかだった。

「訂正す...

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